大腸がん術後の食事の進め方と心と体に優しいレシピ
低脂肪な白身魚を蒸し焼きにし、とろみをつけたあんかけで胃腸に優しく、温かくいただけます。
材料(2人分)
白身魚(タイやタラなど):2切れ
大根おろし:100g
人参:30g(皮をむいて細かく刻む)
ほうれん草(葉先のみ):少量(茹でて刻む)
だし汁:200ml
醤油:小さじ1
みりん:小さじ1/2
片栗粉:小さじ1(水大さじ1で溶いて水溶き片栗粉にする)
作り方
白身魚は軽く塩を振り、蒸し器またはフライパンに少量の水を張って蓋をし、火が通るまで蒸し焼きにする。
鍋にだし汁、軽く水気を切った大根おろし、人参を入れて柔らかくなるまで煮る。
醤油とみりんを加えて味を調え、刻んだほうれん草を加える。
一度火を止め、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、再度軽く加熱する。
蒸し焼きにした白身魚をお皿に盛り付け、4のあんをかける。
※野菜はしっかり柔らかく煮込むことで、消化しやすくなります。みりんはアルコール分を飛ばすため、よく煮詰めてください。
鶏ひき肉(むね肉がおすすめ)と柔らかく煮込んだキャベツで、食物繊維が少なめの優しい煮物です。
材料(2人分)
鶏むねひき肉:100g
キャベツ:1/8個(柔らかい葉を細切りにする)
だし汁:300ml
鶏ガラスープの素:小さじ1/2
オイスターソース:小さじ1/2
塩:少々
作り方
鍋にだし汁と鶏ひき肉を入れ、ほぐしながら火にかける。アクが出たら取り除く。
鶏ひき肉に火が通ったら、細切りにしたキャベツを加え、キャベツがクタクタになるまで煮込む。
鶏ガラスープの素、オイスターソース、塩で味を調える。
※キャベツは煮込むことでかさが減り、食物繊維が柔らかくなるため消化しやすくなります。
術後1ヶ月~3ヶ月の食事
術後1ヶ月から3ヶ月の食事では、大腸がん手術から1ヶ月が経過し、消化器の機能も徐々に安定し始め、退院直後からの「腸に優しい回復食」から、無理なく「普段の食事」へと移行していく大切な時期となります。
一気に食事内容を戻すのではなく、体の反応を注意深く観察しながら、これまで避けてきた食物繊維の摂取を開始したり、食事のバリエーションを増やすことで、必要な栄養素をしっかり摂り、体力と免疫力のさらなる向上を目指します。
食物繊維の摂取開始と注意点
Starting Dietary Fiber Intake and Points to Note
術後1ヶ月から3ヶ月では、これまで控えていた食物繊維の摂取を少量ずつ開始していく時期となります。食物繊維は腸内環境を整え、便通を良好に保ち、生活習慣病の予防にも繋がる重要な栄養素ですが、術後のデリケートな腸にとっては刺激となることもあるため、次の点に注意しながら慎重に進めていきましょう。
摂取開始のタイミングと量
医師や管理栄養士の指示に従い、体調が安定していることを確認してから、ごく少量から試すのが鉄則です。新しい食材が*腸閉塞や消化不良の原因になることもあるため、慎重に一つずつ食材を増やしていくようにしましょう。
食物繊維の種類と特徴、取り入れ方
まず「水溶性食物繊維」から少しずつ摂取し、体に問題が無ければ徐々に「不溶性食物繊維」を加えていくことが推奨されています。
*腸閉塞とは腸管が何らかの原因で塞がれたり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が障害されて腸内の内容物が正常に移動できなくなった状態をいいます。
【水溶性食物繊維と不溶性食物繊維】
水溶性食物繊維
水に溶けてゲル状になり、便を柔らかくして排泄を促します。
腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やします。多く含む食品
大麦
オートミール
海藻類(わかめ、昆布)
果物(りんご・バナナ)
いも類(里芋・山芋)
こんにゃくなど
取り入れ方
柔らかく煮込んだ野菜や、皮をむいた果物から試しましょう。
不溶性食物繊維
水に溶けず、腸の中で水分を吸収し便のかさを増やし、腸を刺激
して排便を促します。多く含む食品
野菜(ごぼう・きのこ類)
豆類
穀物(玄米・全粒粉)など
取り入れ方
水溶性食物繊維を摂取して問題がなければ、さらに少量から、良く煮込んだり細かく刻んだりして試してみましょう。
• 摂取時の注意点
食物繊維の多い食品はそのままでは消化しにくいため、細かく刻んだり、よく煮込んで柔らかく調理することが大切です。
また、食物繊維は水分を吸収して便のかさを増やす働きがあるため、十分な水分も一緒に摂るよう心がけましょう。
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無理なく食事量を増やすコツ

