急性の病気(肺炎などの感染症、脳梗塞など)や事故などのケガにより重症となった人は一般病棟では対応しきれず、薬や血圧、呼吸の管理が細かくできる集中治療室に移動となり、そこで様々な治療を受けることになります。医療従事者も病気やケガなどからの回復を目指して懸命に治療を行います。ただし、残念ながら、全力の治療をおこなったからといってすべての患者さんが助かるとは限りません。このように適切な治療を全力で行ったにもかかわらず、助かる見込みがなくなった状況を「救急・集中治療における終末期」といいます。
元々は元気だった人が突然病気やケガを負い、この集中治療室に入院となるのですが、ここに入院になるということはいつ何が起こってもおかしくない重症であることを意味します。
そのため入院後すぐに血圧等が下がり、治療の限界を迎える場合もあれば、ある一定の期間治療を行ってもなかなかよくならずに徐々に悪くなり最期を迎える方もいたりとその経過は入院となった原因やその時の状態によって様々です。