肺炎とはいろいろな原因で肺に炎症を起こす病気です。肺炎の原因は多岐にわたり、細菌やウイルスの感染による肺炎以外にも薬の副作用や自分の免疫で肺を傷つけてしまうような特殊な肺炎もあります。しかし、大多数は細菌やウイルス感染による肺炎です。
細菌・ウイルスによる肺炎になると、発熱、息苦しさ等の症状が出てきます。肺が炎症によりむくみ、肺で外から取り込んだ酸素と二酸化炭素の交換がしにくくなるため、体内にある酸素の量が減ってしまいます。そのため、少し動くと息切れ、呼吸困難を起こしてしまいます。病状が悪くなってくると、身体の中の酸素量を保つために酸素を吸う必要や、さらにひどい場合は人工呼吸器での呼吸サポートを行う必要が出てきます。
感染による肺炎であれば抗生剤を使用して細菌を殺し治療を行っていきます。しかしながら細菌も抗生剤を使われることにより、徐々に抗生剤が効かない細菌だけが残ってしまうため、なかなか治療もしづらくなってきます。そのため、肺炎が長期化してしまった場合や、繰り返し肺炎を起こしてしまう場合には、徐々に肺炎が治療しにくくなります。また、高齢者や免疫力が低くなっている人、基礎疾患がある人等は肺炎を繰り返すこともあり、それによって体力も徐々に失われ、肺炎が重症化してしまうことがあります。