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08/05 (月) 10:42更新

セカンドオピニオン先の探し方

How to find a second opinion
松下 彩香
看護師/小児科、整形外科、眼科を経験し周産期から老年までの幅広い年代の看護を経験。 個人では結婚・出産・育児の傍ら医療ライターとしても活躍。


セカンドオピニオン先の探し方には様々な方法がありますが、医療者としての立場から、具体的な方法やそれぞれの特徴について解説させて頂きます。

1. 主治医に相談する

主セカンドオピニオン先で迷っている際は、主治医に直接「どこを受診するとよいか」を相談してみましょう。主治医によっては、連携先の医療機関の紹介や、患者さんの現状に合う診療科を紹介してくれます。

2. WEBサイトや知人の紹介をもとに探す

治療方法や介入方法は病院によって違います。気になる治療方法を取り扱っている病院など特色は様々です。ご家族内で話し合い、関心のある医療機関があれば、直接連絡をして相談するのもおすすめです。

3. 病院に在籍しているスタッフに相談する

病院によっては、MSW(医療ソーシャルワーカー)という職種の方が在籍していることがあります。転院先や通院の調整を行うだけでなく、医療機関の情報提供を行ってくれるので「どこから探したらいいか分からない」「一度話を聞いてみたい」という方におすすめです。担当外来看護師も、情報を取り扱っていることがあるので、医師以外のスタッフから情報を収集することもおすすめです。

4. 診療科を変えてみる

総合病院の場合、様々な診療科があります。セカンドオピニオンは医療機関を変えるだけではなく、同じ病院内で、違う診療科の医師に相談することも可能です。特におすすめの診療科は「放射線科」「腫瘍内科」です。こちらの診療科は画像診断やがん治療に特化しています。外科医師の見解とは違った視点の説明が聞けることがあります。

メリットは、同じ医療機関内でのセカンドオピニオンになる為、主治医と同じカルテ共有が可能であり、相談もスムーズに行うことができます。

5. がん相談支援センターに相談

がん相談支援センターとは、全国のがん診療拠点病院に設置されている「がんに関連した相談窓口」のことです。相談員は、がん治療に詳しい看護師や、医療ソーシャルワーカーが常駐しています。患者本人だけでなく、誰でも無料、匿名での相談が可能となっています。電話での相談も可能な為、セカンドオピニオン先に迷っている場合は、問い合わせてみるとよいでしょう。公式サイトで、お近くの支援センターを検索することができるので、参考にしてみてください。

6. 民間保険会社のサービスを活用する

加入状況により、得られるサービスは様々ですが、保険会社によっては、相談窓口等を設けている場合がある為、ライフプランナーへ相談することもおすすめです。一度、加入状況を確認してみるとよいでしょう。

~最後に~

セカンドオピニオン先について、悩まれる方は多くいらっしゃいます。
様々な所から情報を得ることができますが、まずは患者であるご本人やそのご家族が今何を知りたいか」「どういうことに悩んでいるか」を、ご家族内で話し合い確認し、メモなどにまとめた上で、相談内容を明確にすると、希望先の病院も見つけやすくなるのでおすすめです。

松下 彩香 = 文