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06/16 (火) 07:19更新

肺がんの咳の特徴は? 咳を含む諸症状の原因とケアについて

What are the characteristics of a cough associated with lung cancer? Causes and care for symptoms including cough
医師 松岡 雄治
現在は、関東の基幹病院で医師として勤務しています。 専門は麻酔科です。手術前後の患者さんのご不安に寄り添い、確かな技術で安心安全な医療を提供します。
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「肺がんの咳は普通の風邪の咳とどう違うのか?」その違いが気になる方もいらっしゃると思います。実際、肺がんの咳には特徴があります。
この記事では、肺がんの咳の特徴や原因を詳しく解説し、どのように対処すればよいのかという疑問にお答えします。
さらに、肺がんと診断された方が「咳の変化」に気づき、適切な対応を取ることで、残された時間をより穏やかに過ごせる一助となれば幸いです。
 

 

肺がんの咳はどんな咳?

肺がんの咳は、一般的な風邪や気管支炎の咳とは異なり、⾧期間続くのが特徴です。

また、肺がんの進行に応じて咳の特徴も変化します。初期のうちは軽い乾いた咳が多いですが、進行すると痰が絡む湿った咳に変わっていきます。また、咳が出る明確な理由がわからず、何週間も治らないことが多いのも特徴のひとつです。

咳が出ることで日常生活に支障をきたすことがあります。しかし、適切な対処によって症状を和らげることができます。生活の質(QOL)をできる限り維持してよりよく過ごすために、咳の特徴や進行による変化を理解し、無理なく向き合っていきましょう。

 肺がんの咳の主な特徴 

肺がんによる咳にはいくつかの特徴がありますが、病気の進行に伴って大きく以下の 2 つに分けられます。

  • 肺がん初期 → 「乾いた咳(空咳)

  • 肺がん進行期 → 「湿った咳(痰が絡む咳)

 

初期の咳:持続する乾いた咳
(空咳- 痰はほとんど出ない)

Early-stage cough: A persistent dry cough
(A dry cough—with little to no phlegm)

肺がんがまだ小さい段階では、痰を伴わない乾いた咳(空咳)が主になります。

この時期の咳は、「軽い違和感」「喉がくすぐったいような咳」といった形で現れることが多く、本人もそこまで気にしない場合が多いです。

風邪のような咳とは違い「痰がほとんど出ないのに咳だけ続く」といった特徴があります。咳止めを飲んでも改善しにくいのもポイントです。

喫煙中の方やCOPD*をお持ちの方など、咳が元々続いている方の場合には、肺がんの初期症状としての咳は当然わかりにくくなります。乾いた咳でなく痰がからむような湿った咳が出ているケースもあります。

この時点で受診に至るのは、普段と比べて咳が悪化したことで受診されるケースです。咳が気になる方は普段との変化に着目してみてください。

COPD*:たばこの煙など、有害物質が原因で気管支や肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気

 

進行期の咳:湿った咳
(痰を伴い時には血痰も)

Cough in the advanced stage: Wet cough
(Accompanied by phlegm; sometimes bloody sputum)

肺がんが進行すると、がん自体が大きくなって気道が狭くなったり、気道内に炎症が起きたり、分泌物が増えたりすることで、痰を伴う湿った咳が増えてきます。特に、がんが気道を圧迫すると、痰の排出がスムーズにいかず、粘り気の強い痰や血痰(痰に血が混じる)が出ることもあります。

また、痰の喀出がうまくできないことは、肺炎のリスクです。

夜や横になった時の咳の頻度も増えます。体力が奪われやすくなるため、無理のない範囲で咳を和らげる工夫が必要です。

咳が続くと、患者さんの睡眠不足や食欲不振につながるばかりか、同居するご家族の負担も増えていきます。

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肺がんの咳の原因 咳に伴う諸症状とその特徴

医師 松岡 雄治=監修
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