家族で看取る「穏やかな最期」 Peaceful end-of-life care" with family members
家族で看取る「穏やかな最期」
Peaceful end-of-life care" with family members
家族にできること / 家族にできることカテゴリ一覧
06/19 (金) 09:54更新

大切な家族を支えるために地域とつながる介護サポートガイド

A Care Support Guide for Connecting with the Community to Support Your Loved Ones
Life Star 運営チーム
終末期にあってもなお、その人がその人らしく、できる限りの苦痛が軽減された上で、より良い暮らしが続くような社会の構築を目指して活動をしている民間の企業チームです。
1 / 4ページ
1 2 3 4

「大切な家族に介護が必要になった時、どのように支え、共に生きていけば良いのだろう?」多くのご家族が直面するこの問いに、漠然とした不安を感じる方も少なくありません。

介護は、ご本人にとってもご家族にとっても、身体的・精神的な負担を伴うこともあります。しかし現在は、誰もが安心して自分らしい生活を続けられるように支える多様な医療・介護支援サービスが存在します。この記事では、住み慣れた地域での生活を支える役所の相談窓口である地域包括支援センターから、自宅で受けられる専門的なケア、介護者の負担を軽減する短期入所サービスまで、多岐にわたるサポートを、できるだけわかりやすくまとめてご紹介します。ご自身やご家族の状況に合った最適な支援を見つけ、より安心して「大切な家族との時間」を豊かにしていくための一歩を踏み出すきっかけとなれましたら幸いです。

 

 

大切な家族との時間を豊かにするために

介護が始まると、気づかないうちに日々の生活の中心が「本人のケア」になりがちです。しかし、本当に大切なのは、介護の中でも「家族として過ごす時間」を大切にできること。少しの支援を上手に取り入れることで、介護の負担を減らし、笑顔や会話の時間を取り戻すことができます。

医療・介護・地域公的制度や、多様な民間サービスは、「介護を頑張るため」だけでなく、「家族らしく生きるため」にあるものです。また、日々ご家族の介護に向き合う中で生まれる悩みや孤独を、決して一人で抱え込まないでください。もっと「周囲に頼っていい」「少し休んでいい」、そのことをどうか忘れないでください。どんな状況でも、家族で過ごす時間が温かく、安心できるように、そっと寄り添う情報と支援の形をご紹介します。

 

介護を支える地域の総合相談窓口

地域包括支援センターは、高齢者をはじめ、介護や暮らしの支援を必要とする方やそのご家族が、安心して地域で生活を続けられるように支援する総合窓口ですが、高齢者以外にも次のような方が主な利用対象となっています。

 

【主な利用対象者】

  • 65歳以上の高齢者

  • 40~64歳で特定疾病(がん、難病等)による介護が必要な方。

  • 病気療養中・がん患者とそのご家族。

  • 介護保険・地域福祉制度利用を検討している方。

 

【地域包括支援センターの役割】

  • 高齢者や介護が必要な方、家族のための総合相談窓口です。

  • 介護や医療、福祉、生活全般の相談に対応します。

  • 介護保険制度や利用できるサービス、地域の医療機関・施設の案内をします。

  • 高齢者向けのイベントや活動など、地域の情報を提供します。

 

ケアプラン作成など
専門家によるサポート

Support from professionals, including care plan creation

地域包括支援センターの重要な役割の一つに、要支援認定を受けた方や、介護が必要となるおそれのある方(事業対象者)に対する「ケアプラン」の作成があります。

ケアプランとは、利用者の心身の状態や生活環境、希望などを踏まえ、どのような介護サービスを、いつ、どれだけ利用するかを具体的に計画するものです。

センターには、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員といった専門職が配置されており、これらの専門家が連携してケアプランを作成します。

【ケアプラン作成の流れ】

  • 状況把握(アセスメント):利用者のご自宅を訪問し行われます。

  • ケアプランの作成と提案

  • サービスの利用開始

  • 状況の定期確認・見直し

 

地域独自サービス・
地域生活支援事業との連携

Collaboration with community-specific services 
and local life support programs

地域包括支援センターは、介護保険サービスだけでなく、地域の実情に応じた様々なサービスや支援を組み合わせることで、高齢者や介護が必要になった方やそのご家族の生活を様々な視点から支えています。
 

【地域包括支援センターと地域生活支援・独自サービスの連携内容】

【生活支援:地域のボランティアや民間事業者と連携した食事・買い物・日常生活のサポート】

  • 《食事の宅配・見守りを兼ねた支援》
    例:鳥取県南部のように、配食と安否確認を兼ねたボランティア活動が行われています。

  • 《買い物や日常品の入手を助ける取り組み》
    例:商店街・スーパーと連携した買い物同行や宅配、団地内の孤立防止拠点の活用などが行われています。

  • 《掃除・洗濯など日常生活を支えるボランティアやヘルパーの活動》
    例:ホームヘルパーやボランティアが掃除・洗濯・庭の手入れなど日常生活のサポートを実施しています。

 

【見守り・安全支援】

  • 緊急通報システムの導入やホームヘルパー養成による見守り体制の強化

  • 地域包括支援センターが中心となり、医療・介護・予防・住まい・生活支援をワンストップで提供するサポートセンターの設置

  • 見守りセンターによるICTを活用した健康状態のリアルタイム監視活用。

 

【地域交流支援】

  • 地域住民との交流の場づくり(祭り、イベント、小規模多機能型居宅介護施設(※1)での交流利用など)

  • 地域で助け合うネットワークの強化を目的としたコミュニティ活動の推進

  • 地域特性に合わせたICT活動(※2)と情報共有体制の整備によるサポート連携の推進


※1:小規模多機能型居宅介護施設
中重度の要介護者が住み慣れた自宅や地域で生活を継続できるように支援する介護保険の地域密着型サービスです。1つの事業所との契約だけで「デイサービス」「訪問介護」「ショートステイ」などのサービスを柔軟に組み合わせて利用でき、利用者の状態や希望に応じて必要な介護を受けられるという特徴があります。また環境が変わりにくく安心感があり、同じスタッフがサービス全般に携わるため、一貫したケアが実現しやすいという利点もあります。

※2:ICT活動
地域包括支援センターで情報通信技術(ICT)を活用して地域の介護予防や生活支援を効率化・高度化する取り組みのことをいいます。具体的には介護記録の電子管理、見守りセンターによる高齢者の健康状態のリアルタイム監視、デジタル情報共有ツールを使ったスタッフ間の連携強化などが含まれます。
 

 

【次ページ】

自宅で受けられる多様なサポート

Life Star 運営チーム= 文
1 / 4 ページ