家族で看取る「穏やかな最期」 Peaceful end-of-life care" with family members
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Peaceful end-of-life care" with family members
病気別のケア / 病気別のケアカテゴリ一覧
08/17 (月) 07:51更新

遺伝性大腸がん、あなたも影響を受ける?

Could you be affected by hereditary colorectal cancer?
医師 喜田凛
卒後20年目の医師、初期・後期臨床研修後、各地で研鑽を積んだ後、現在は某地方病院消化器内科部長を務めている。消化器疾患・消化管内視鏡分野の診断・治療を担当し、日々患者さんの病に一緒に立ち向かっています。
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専門家への相談先

ご自身の家族歴などから不安を感じたら、一人で抱え込まずに専門家へ相談することが大切です。まずは、かかりつけ医やお近くの「消化器内科」「胃腸科」を受診し、家族歴とご自身が抱えている不安を伝えてみましょう。

 

がん相談支援センター

Cancer Information and Support Center

より専門的な相談をしたい場合は、全国のがん拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」があります。

がんに関するあらゆる悩みや不安を、誰でも・無料で相談できる公的な窓口です。全国の「がん診療連携拠点病院」などに必ず設置されており、その病院に通院している患者さんでなくても誰でも利用することができます。

病気のことだけでなく、生活やお金のことまで、幅広い内容を相談することができ、看護師やソーシャルワーカーといった専門の相談員が対応してくれます。

国立がん研究センターがん情報サービス

 

がん相談ホットライン

Cancer Support Hotline

がんに関する悩みや疑問について、専門の相談員に電話で気軽に相談できる無料の窓口です。公的な機関や民間の支援団体などが運営しており、患者さんご本人、ご家族、ご友人、知人の方、がんに漠然と不安を感じている方など、立場に関わらず相談が可能であり、全国どこからでも匿名で相談ができます。

病気のこと、治療のこと、心の辛さ、生活のことなど、がんに関する幅広い内容を相談でき、相談員は、必要に応じてより専門的な相談窓口(地域の相談支援センターや患者会など)を紹介してくれることもあります。
 

【主ながん相談ホットライン】

国立がん研究センターがん情報サービス
「がん情報サービスサポートセンター」

  • 日本で最も代表的な公的な相談窓口であり、全国のがん診療連携拠点病院の相談員が交代で対応するため、質の高い情報提供が期待できます。
    電話番号:0570-02-3410(ナビダイヤル)
    受付時間:平日10:00~15:00
    URL:https://ganjoho.jp/public/institution/consultation/index.html
     

 

遺伝カウンセリング外来

Genetic Counseling Clinic

さらに詳しい遺伝に関するカウンセリングや遺伝子検査を検討する場合は「遺伝カウンセリング外来」が窓口となり、ここでは遺伝に関する病気の悩みや不安について、専門家と相談しながらご自身やご家族にとって最も良い選択は何かを一緒に考えていきます。

遺伝カウンセリング外来では、ご本人だけでなく、ご家族だけでも相談が可能です。

*遺伝カウンセリングの内容については、本記事「遺伝子検査」の章で詳しい内容を説明していますので、参考にご検討をしてみてください。

  • 《費用》
    カウンセリング費用は保険適用外(自費診療)となるのが基本で、医療機関によりますが1回30分~1時間で1万円前後が目安となります。

    遺伝子検査の費用の多くは自費診療となり、数万円から数十万円となる場合がありますが、一部は保険適用となる可能性があります。担当医に質問してみましょう。
     

  • 《探し方》
    まずはかかりつけ医や、がん相談センターに相談をしてみましょう。

 

まとめ

この記事では、大腸がんと遺伝の関係について、その種類からセルフチェック、専門的な検査の流れまでを詳しく解説してきました。

大腸がんの発症には生活習慣など多くの要因が関わりますが、そのうちおよそ3割程度には“家族や遺伝に関連する要素”が関与していると考えられています。具体的には、はっきりと遺伝子変異が原因となる『遺伝性大腸がん(約5%)』、遺伝子変異は見つからないものの家族に多発する『家族集積性大腸がん(約15〜20%)』、さらに家族に共通する生活習慣や体質などが重なってリスクが高まるケースが含まれます。特に「家族性大腸腺腫症(FAP)」や「リンチ症候群」といった遺伝性大腸がんは、若年での発症やそれぞれに特有のリスクを伴います。ご自身の家族歴を振り返り、セルフチェックリストに当てはまる項目があれば、それは専門家へ相談する重要なサインの一つとなります。

遺伝子検査は、ただ病気の原因を知るだけでなく、ご自身とご家族が今後どのような対策を取るべきかを考えるための重要な検査項目となるため、検査前の「遺伝カウンセリング」で正しい知識を得て、十分に納得した上で臨むことが不可欠となります。

遺伝的リスクは変えられませんが、定期的な経過観察(サーベイランス)を続けることは、早期発見、早期治療に繋げるために大切です。この記事が、ご自身と大切なご家族の未来を守るための一助となれば幸いです。

 

 

【参考文献】

国立がん研究センターがん情報サービス「がん情報サービスサポートセンター」

 

医師 喜田凛=監修