こんな便には気を付けて 大腸がんを疑うサイン
便の国際的な指標「ブリストルスケール」
ブリストルスケールとは、便の形状と硬さを7段階に分類した国際的な指標です。イギリスのブリストル大学で考案され、便秘や下痢の客観的な評価に用いられています。ご自身の現在の便の状態について、健康管理に役立ててみてください。

| (Type1)コロコロ便 | 水分が少なく、腸の中に長くとどまっていた可能性があり、 ひどい便秘を示します。 |
| (Type2)硬い便 | 硬い塊が集まって、ソーセージのような形になっている状態で、これも水分が少なく、硬めで便秘気味を示します。 |
| (Type3)やや硬い便 | 適度な硬さと水分を含んだ健康的な便です。 |
| (Type4)普通便 | バナナのような、表面が滑らかでスルッと出る状態で、最も理想的な便とされています。 |
| (Type5)やや柔らかい便 | 便秘や下痢ではない便。 |
| (Type6)泥状便 | 形がなく、泥のような状態で、下痢の状態です。 |
| (Type7)水様便 | 完全に水のような状態で、ひどい下痢の状態で脱水症状に注意が必要です。 |
正常便はType3~5、理想的な便はType4とされています。これらは適度な水分を含み、腸内をスム-ズに通過してきた証です。
《ブリストルスケールで特に注意すべき変化》
急激な変化
安定していた便の状態(スケール)が、数週間~数ヶ月の間に急に変わった場合
持続する変化
便秘(Type1~2)や下痢(Type5~7)が2週間以上続く場合
他の症状との併発
便の変化に加え、血便・腹痛・腹部膨満感・貧血・体重減少・残便感の症状がある場合は特に注意が必要です。
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便の変化に気づいたら受けるべき検査
大腸がんの早期発見のためには、定期的な検診と、体に変化を感じた際の迅速な対応が鍵となります。ここでは、便の変化に気づいた際に検討すべき検査について詳しく解説します。
下部消化管内視鏡検査
Lower gastrointestinal endoscopy
1.どんな検査?
大腸の中にカメラを入れ、腸の中がどうなっているのか直接観察することで病気を発見したり、必要があれば組織を採取し、顕微鏡の検査(病理検査)に回すことで診断を行う検査です。ポリープなどが見つかった場合は大きさや個数など、条件を満たせばそのまま切除することもあります。
2.検査方法
前日、当日に下剤を飲んで腸の中の便を全て出します。特に当日は2Lほどの下剤と水を飲んで腸の壁にへばりついている便も全て出し切ります。準備が整ったら検査台に横になり、肛門から太さ1cm強のスコープを挿入し、大腸の内部を直接観察します。
3.メリット
腸の中を直接観察するため、状況がよくわかる
他の検査では見えない小さな病変なども直接腸の中を見ることで発見できます。また、他の検査で病変が見つかっていたとしても、それが何者かわかりませんが、腸を直接見ることではっきりすることができます。
ポリープがあれば条件次第でそのまま切除できる
がんに進行する可能性のあるポリープ(腺腫など)が見つかれば、そのポリープを切除することで、大腸がんを予防することができます。
怪しいところがあれば直接組織をとったり、細菌の検査を行ったりできる。
スコープの先端から器具を出して組織をつまんで取ってくることができます。その組織を顕微鏡の検査(病理検査)に回ることで確定診断を行うことができます。そのほか、何らかの感染が疑われる場合、便や組織をとって細菌検査を行うことも出来ます。
4.デメリット
からだへの負担
大腸カメラは行う前に前処置(下剤を飲んで腸を空にする)を行う必要があります。この下剤は2Lと多量であり、かつ昔よりましになったとはいえ飲みづらいもののため、下剤を飲むことがかなりの苦痛となる人も多いのが実情です。また準備が終わってスコープを入れるときにも、長細いスコープを曲がりくねった腸の中に入れていくため、曲がり角を曲がるとき、腸が伸びるとき等、苦痛を伴うことがあります。とくにお腹の手術(帝王切開なども含む)を行っている人は腸がくっついていることも多く、痛みが出やすいとされています。
偶発症のリスクがある
下部消化管内視鏡検査では人工物であるスコープが肛門から腸の中に入っていきます。そのため、腸に負担がかかる腸の粘膜が擦れるなどで腸に穴があいたり、出血を起こす可能性が0ではありません。また、ポリープを取った場合は周りの粘膜ごとちぎったり焼き切ったりするため、同様に穴が空いたり出血したりという可能性も0ではありません。そのほか、薬も使うためアレルギーの可能性があったりと、検査の偶発症の可能性を0にすることはできません。
下部消化管内視鏡で
大腸ポリープが見つかった場合
If a colon polyp is found during a lower gastrointestinal endoscopy
下部消化管内視鏡でポリープが見つかった場合、小さなものや個数が少ないものであれば状況にもよりますがそのままとってしまうことがあります。
ある程度大きなものについては中に太い血管が通っていることがあり、出血のリスクが高いため入院で治療を行うこともあります。さらに大きなポリープの場合は通常とは異なる取り方をしなければならないこともあり、この場合はある程度大きな病院で数日間の入院が必要となります。
また、ポリープは取ったら終わり、というわけではなく、その後も定期的に検査を行うことが重要です。ポリープが見つかったということは今後もポリープができるかもしれないということを意味します。そのため2~3年おき(初回の後は通常1年後)に下部消化管内視鏡を行い、ポリープができていないか確認する、できているのであれば切除する、ということが必要となってきます。
下部消化管内視鏡で
大腸がんが見つかった場合
If colorectal cancer is found during a lower gastrointestinal endoscopy
下部消化管内視鏡で大腸がんを疑う病変が見つかった場合、内視鏡でどの程度までのがん(早期がんなのか、進行がんなのか、早期がんなら内視鏡で取れそうなのかなど)を確認します。進行がんを疑う病変などであれば組織の検査を行い、確定診断を行います。次に他への転移などがないかCTなどの画像検査を行うことが多いでしょう。どの程度進んでいるがんなのかによって治療方針を決定していきます。大腸がんであった場合、早期に発見ができれば、内視鏡治療や負担の少ない手術で根治できる可能性が高まります。
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早期発見のための「スクリーニング検査」

