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08/25 (火) 08:14更新

肺がんの基礎知識

Basic Information on Lung Cancer
医師 小林 惇平
初期研修ののち、総合病院で総合内科・呼吸器内科として修練を積んだ。専門医取得後は、リハビリや高齢者救急、緩和医療、在宅医療に従事し、幅広く対応できる医師を目指して修練を続けている。
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肺がんの症状

肺がんは、初期にはほとんど症状が現れず、進行してから気づかれるケースが多い病気です。
主な症状には、長引く咳、血痰、息切れなどがありますが、これらは風邪や気管支炎と似ているため見逃されがちです。また、がんの種類や発生部位によっても症状の出方が異なります。
自覚症状が出たときにはすでに進行していることも多く、早期発見のためには定期的な検査が重要です。
 

初期症状

Early symptoms

小細胞肺がん 

進行が非常に早く、初期の段階でもすでに全身に転移していることが多い悪性度の高いがんです。

主に肺の中央部肺門部はいもんぶ*1)に発生しやすく、比較的早期から症状が現れることがあります。

 症状 

  • 咳、痰、呼吸の違和感

  • 声のかすれ

  • 顔や腕のむくみ

  • 嚥下困難(飲み込みにくさ)

肺門部はいもんぶ*1:肺の入り口の太い気管支のこと

 

非小細胞肺がん 

肺がん全体の約80〜85%を占める最も一般的なタイプで、進行は比較的ゆるやかです。

多くは肺の外側や末梢部分肺野部はいやぶ*2)に発生するため、初期には自覚症状がほとんど現れません。たとえ咳などの症状があっても、喫煙習慣や加齢のせいと誤って判断されたり、軽い風邪と思い込んで受診が遅れることがあります。

 症状 

  • 長引く咳(2週間以上)

  • 血痰

  • 息切れ

肺野部はいやぶ*2:気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分

 

 小林先生のひとこと

肺がんといっても、咳など肺の症状だけでないこともあります。ある人は食事が閊えると感じ、何度も胃カメラをしても問題なしと言われていました。最終的に肺がんの塊が食道を圧迫していたことがわかりました。また別の方は肩の痛みで整形外科を通院していましたがなかなか良くならず、後々鎖骨の裏側辺り(肺は意外と首に近いところまであるのです)に肺がんがあることがわかりました。
このように肺がんといっても必ずしも肺の症状だけでないこともあり、不調を感じましたら医療機関を受診し、根気強く原因を探ることも重要です。

 

まとめ

本記事では、肺がんの発症状況や種類、原因について基礎から丁寧に解説してきました。これらの知識は、ご本人が「これから」をどう生きるかを考えるうえでも大切な手がかりとなるはずです。

肺がんという現実は変えられなくても、ご本人やご家族の「これから」過ごす時間の質を高めるお手伝いが出来ましたら嬉しく思います。

 

【参考文献】

国立がん研究センター がん情報サービス

日本肺癌学会

おしえて肺がんのこと

 

医師 小林 惇平=監修
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