祖母との突然の別れと余命3日宣告
どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか
祖母の家へは、片付けや掃除を手伝いをするために、週に何日か通っておりました。
その日もいつものように祖母の家に行っていたのですが、少し様子がおかしいことに気が付きました。いつも通り楽しく会話もしていましたが、言い表すことの出来ない直感のようなものが働きました。
体調を尋ねると「すこししんどいかも」とのこと。いつも元気な祖母のことなので、大して危機感はありませんでした。しかし、本当に何となく「もし動けなさそうなら、念のため救急車で病院に行く?」と聞くと、祖母は「そうする」と言いました。
そして救急車に乗って付き添いながら病院へ行きました。病院へ着くと医師からは念のため入院を進められました。私はこの時も大袈裟だと思っていました。どうせすぐ元気に帰って来ると本気で思っていました。
けれど次の日、医師から「もっても3日だろう」と言われて、愕然としました。母と、叔父も一緒に話を聞き、泣きながら今後の相談をしました。それでもどこかで祖母なら大丈夫。いつもみたいに「先生やぶ医者やったわ」と笑って帰ってくると思っていました。
しかし医師の宣告通り、きっちり3日目の朝、様態が急変したと連絡があり、急いで病院に駆けつけました。祖母はかなりぐったりしていて、呼吸も浅く、とても痛がっていました。
「みんな、来てるんか…そうか、もう死ぬんやな」祖母は小さくそう言いました。「違う」と言いましたが、祖母の耳に届いていたのかわかりません。
「死ぬ時ってこんな苦しいんやな…」祖母の言葉はそれが最後でした。
私は「祖母が苦しんでいるから薬か何かで少しでも体を楽にしてあげてほしい」と言いましたが「鎮静剤を打つと、そのまま命が尽きてしまうかも」と叔父に言われて、どうしたらいいのかわからないまま、ひたすら涙を流して祖母の最期を見届けました。
ご本人はどんな方でしたか
What kind of person was he
気が強く、行動力のある人でした。タバコとパチンコが好きでよくシルバーカーに乗って出かけて遊んでいました。
私が学生の頃、忙しい母の代わりに家にきて、家事をわざわざ手伝ってくれていました。それなのに、祖母は口が悪かったため、反抗期の私は祖母に反抗ばかりしていました。まだ小さな孫達をかわいがって、とても世話焼きで快活なおばあちゃんでした。
病気はどんな経過を辿りましたか
How did the disease progress
間質性肺炎と診断を受けて亡くなりましたが、救急車に乗った当日までなんの予兆もなく、その数日前に受けた定期の診察でもレントゲンで肺は異常なしでした。
祖母はもともとタバコをかなり吸っていたので、肺炎で白いのか、タバコによる線維化なのか判別できなかったのだと思います。
やってよかったこと
What are you glad you did?
異変を感じてすぐに救急車を呼ぶ判断が出来たのが、一番良かったとおもいました。
もしあの時に大したことないから様子を見ようと判断していたら、自宅で誰も知らない間に独りで苦しんで亡くなっていたかもしれません。そう思うと今でもぞっとします。
もっとこうすればよかった
Things I'm glad I did
もっと前の段階で、しっかり大きな病院で診てもらっておけば…
もっと前に間質性肺炎の予防接種の存在を知っていれば…と後悔していることはたくさんあります。もっと色んなところに一緒に遊びに行けばよかったとも思いました。
もっとこうだったらいいのに
I wish it was more like this
日本人の死因の大きな原因の一つでもある肺炎について、もっと色んな人に知ってもらいたいと思いました。
最近では高齢者が増えているため誤嚥性肺炎が有名ですが、間質性肺炎も祖母が亡くなってから数年後にワクチンの大切さをテレビCMで見かけるようになりました。
死因の大部分を占めている病気に関して、もっとたくさんの研究が進んでいって、その病気は簡単に治ると言われる程に医学が進んでほしいと思いました。
この先 家族を看取る方へ伝えたい事
What I would like to convey to those who will be caring for their families
人は本当に突然命を失うと痛感しています。しかしそれも自然の摂理といえばそうなのかもしれません。私から何かお伝え出来るとすれば、後悔は絶対に生まれます。遺族になった瞬間に、突然湧いてきます。
けれど同じように、その方を支えていた時期もきっとあるということを、どうか忘れないでください。後悔に押しつぶされそうになっても、その事実が今後を支えてくれると思っています。
旅立ったご本人へのメッセージ
A message to the person who has departed
ばあちゃん、いつも世話掛けてたの、本当にごめんね。
あの日、ばあちゃんが「救急車でいく」って行ったときも、心の中でなんや大袈裟なって思ってたのもごめん。もうやばいって言われてるのに、そんなわけないやろって医者の言葉信じようとしなくてごめん。
でも言い訳させてほしい、ほんとうに帰ってきてほしかったの。たぶん現実逃避してたような気がします。いなくなってからすごく寂しいです。
もしまた孫として生まれたら、その時はよろしくね。




