私の看取り体験談 ~ 看取った家族の物語り ~ Last Shirahama Trip and Sushi
Stories of each family
家族が語る「それぞれの最期」
突然の別れ。静かに逝ってしまった父。

突然の別れ。静かに逝ってしまった父。

Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
あんこ さん (女性)
34歳 主婦 大阪府
看取られた方
father
享年 65歳
主な疾患 急性心筋梗塞
闘病期間 0年 0ヶ月
最期を迎えた場所 自宅

どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか

父は実家のある九州で、一人で暮らしていました。


母は早くに他界しています。わたしは関西で暮らしているので、なかなか帰ることもできずにいましたが、月に一度は連絡をとるようにしていました。


妹から「用事があって実家に寄ったけど、車はあるのにお父さんがいないみたい。」と連絡が入りました。山の上に家があり、買い物をするにも近くにお店はないので、どこに行くでも車が必須の場所です。車なしで、徒歩でどこかにいくとは考えられません。


実家の電話も携帯も繋がらず、妹もおかしいと感じて連絡してきたのでしょう。どこかで倒れて動けなくなっているのかもしれない、と妹は仕事の都合をつけてくれて念のため警察にも連絡をして見に行ってくれました。


嫌な予感はあたるもので、次に妹から着信があったとき電話口の警察の方から父が亡くなっていたと聞きました。妹が実家に寄った日の朝早くに亡くなっていたようです。


死後のCTの結果、急性心筋梗塞だとわかりました。まだ65歳。自営業でしたが、数年前に仕事を辞めて、猫とゆっくり過ごしていたので突然すぎる別れに言葉になりませんでした。


ご本人はどんな方でしたか What kind of person was he

歯科技工士で夜中に目が覚めると仕事場にいて、昼夜逆転している感じでした。人見知りで、慣れた人とは何時間でも話していられるのに、慣れるまでは口数も少ない人でした。


母を早くに亡くしていましたが、もともと家事は普通にできる人で、わたしが忙しくなったころは父がほとんどしてくれていました。


仕事柄もあるのか手先が器用で、母にアクセサリーを作ってあげたり、ボタン付けなどもしてもらった覚えがあります。お酒が弱くて、すぐ顔が真っ赤になるのが母とは正反対で、お正月に祖父母の家に集まったときには、母方は皆お酒が強いので一人だけ真っ赤な顔をしていました。


動物が好きで、犬も猫も飼ったことがありました。甘いものも好きで、糖尿があるのにあんこが特に大好きでした。

病気はどんな経過を辿りましたか How did the disease progress

突然の別れだったので、経過はわかりません。すみません。

やってよかったこと What are you glad you did?

一度だけ、息子を連れて帰ることができたことです。


ここ数年の感染症の影響があって帰れなかったことと、それより前のころは医療ケアの必要な息子を連れて帰るのはとても大変だったので、結局一度しか会わせてあげられませんでしたが、孫の顔を見せてあげられたのは、喜んでいました。


定期的に送る息子の写真も「大きくなったな」と言っていました。

もっとこうすればよかった Things I'm glad I did

酸素の機械の手配が必要だったり、手荷物がものすごく多くなるので帰っていませんでしたが、もう少し会わせてあげたかったと思いました。


もっと連絡を頻繁にしていたらよかったとも思いました。

もっとこうだったらいいのに I wish it was more like this

まだ若いからと思わず、一人暮らしの家庭には、見守りの家電を置いておくなどもっと積極的に耳にしていたらと思いました。

この先 家族を看取る方へ伝えたい事 What I would like to convey to those who will be caring for their families

ある日突然家族が亡くなってしまうこともあります。心構えができない分、慌ただしい葬儀などが終わって一息つくとぐっと辛い、悲しい気持ちが押し寄せてきます。


入院などしていたり、高齢だったりするとおのずと心構えができるものですが、持病があれど、元気にすごしていると日常亡くなるかもしれないとは考えません。


もし、一人暮らしのご家族が遠方にいたら、今はいろんな家電やサービスで元気にしているか確認する方法があります。ぜひ一度調べてみてください。


お近くだったら、顔を見に行ってあげてください。元気だと、大丈夫だと思っていてもいつ別れの日がくるかはわからないので、なるべく連絡を取り合っている方がお互いに安心できます。


元気なうちに、たくさん話していてください。

旅立ったご本人へのメッセージ A message to the person who has departed

お母さんには会えましたか?15年ぶりかな?の再会ができたかな。みんなびっくりしてたから、そっちで再会するときにはびっくりさせたねーって話してね。


孫のことも、見守っといてやってね。