Stories of each family
~ 家族が語る 最期の物語り ~
いつも笑顔を忘れずに
いつも笑顔を忘れずに
Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
ごんごん
さん
(女性)
看取られた方
認知症グループホーム入居者
Dementia group home resident
享年
90歳
主な疾患
高血圧/脳梗塞/胃がん
闘病期間
0年
1ヶ月
最期を迎えた場所
施設
どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか
宮内さん(仮名)は呉服店を営む、元気で可愛らしい入居者でした。足が悪く歩行器を使用しており、常に見守りと付き添いが必要でした。
他の入居者と何かをすることを好まれますが、掃除の時間は他の利用者様と一緒に掃除(クイックルワイパー)ができないので、椅子に座ったままできる作業をお願いして不安感のないように過ごしていただいていました。座ったまま、リビングの手の届く範囲の床掃除をクイックルワイパーでしてもらったり椅子に座って洗濯物を干していただいたり家事もできる範囲でしてくださいました。
いつも笑顔で集団を好まれます。みなさんで軽作業をしたりレクリエーションをしたり、ドライブにでかけたりするのが大好きな方でした。歯が1本しかないのですが入れ歯がなく、1本の歯で器用に食事されていました。
少し柔らかめにして刻んで食事をお出ししますが、ほぼみなさんと同じものを食べられていました。食欲もある方でした。
ある日、居室でベッドから立ち上がる際に転倒され大腿骨を骨折してしまいました。一時的に寝たきりにはなりましたが認知症のおかげというか、本人は骨折の自覚がないのですぐに復活してまた歩行器を使用して歩行を再開されていました。
そんな宮内さんも高齢になり、食欲がなくなってきました。だんだん食事が食べられなくなり、水分が摂れなくなり、寝たきりになり、最期はゆっくりと眠るようにお亡くなりになりました。