Stories of each family
~ 家族が語る 最期の物語り ~
家に戻ってきて欲しい。

家に戻ってきて欲しい。

Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
みん さん (女性)
38歳 介護 神奈川県横浜市
看取られた方
祖父
grandfather
享年 85歳
主な疾患 胆のうがん
闘病期間 2年 0ヶ月
最期を迎えた場所 病院

どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか

心筋梗塞を65歳の時にしてからは、身体は丈夫でした。亡くなる2年前に、胆のうに水が溜まってると言われ、少し入院しましたが、その時はすぐに退院しました。病気が進行してるとかそういう話もなく、穏やかに暮らしていました。


亡くなる年の4ヶ月前に急に倒れて、入院しました。検査して、調べても何が原因か分からず、何も治療もせずに戻りました。そして、亡くなる一週間前に、調子が悪いといい、入院になりました。


やはり胆のうに水が溜まってる事。水を抜いても抜いても溜まってしまうので、医師からは、胆のうに針を刺し続けなければならないことを言われました。泊まり込みで、傍にいましたが、針の痛みの訴えがあり、抜いて欲しいとなんども言われて、家族会議の結果、抜く事を決意し、家に戻ってきてもらおうとしましたが、その日の夜病院で亡くなりました。


亡くなる当日は、朝から祖母は傍にずっといました。静かに息をしながら、安定していました。20時になり、体力的に限界になった為、帰宅しようと車に乗り込み、少し走り出した瞬間に、心臓が止まりました。


私は、最後まで祖母に傍にいさせてあげたいと想い、祖母にも戻ってきてもらい、祖父に声をかけ、戻ってくることを伝えたら、心臓が動き出しました。20分後、祖母が戻ってきました。心臓は、静かにゆっくり動いていました。


祖母が手を握ってる間、本当に、身体全体で息をしながら、生きていました。ただまた帰宅したらきっと止まってしまいそうだったので、祖母に、もう逝かせてあげて欲しいと伝え、祖母が「ありがとう」と伝えたら、一息大きな息をして、心臓が止まりました。


今でもその光景は、忘れもしないし、涙が出ます。でも、家族みんなが傍にいる中で、本当に息を引き取りました。


ご本人はどんな方でしたか What kind of person was he

病気はどんな経過を辿りましたか How did the disease progress

やってよかったこと What are you glad you did?

もっとこうすればよかった Things I'm glad I did

もっとこうだったらいいのに I wish it was more like this

この先 家族を看取る方へ伝えたい事 What I would like to convey to those who will be caring for their families

旅立ったご本人へのメッセージ A message to the person who has departed