Stories of each family
~ 家族が語る 最期の物語り ~
最期のチャーハン
最期のチャーハン
Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
こむぎっちょ
さん
(女性)
看取られた方
母
mother
享年
54歳
主な疾患
多臓器不全/敗血症性ショック/DIC
闘病期間
0年
0ヶ月
最期を迎えた場所
病院
どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか
私は、21才で社会人一年目。仕事が大変で、家でも毎日遅くまで仕事ばかりしていました。
ちょうど職場の研修が土日にあり、県の文化センターで一日勉強会をして、夕方家に帰ってくると、母は土曜日から胃腸風邪を引いてしまったようで、寝込んでおりました。
土曜日に研修に行く前に、「胃腸風邪だったら病院に行っておくんだよ!」と言って出掛け、帰ったら疲れて、母にチャーハンを作って、自分も食べて寝るのが精一杯でした。
日曜日の夜には嘔吐がひどく、夕ご飯を食べれない母。そんな母に、「もう!土曜日に病院行っときな!って言ったやん。」と言い残して寝ました。
月曜日の朝起きたら、さらにぐったりしていた母、病院に連れて行こうと、呼びかけても、「暑いーえらいー」と言って立てない母。
母子家庭で父のいない私は、母を持ち上げることもできず、私は救急車を呼びました。母はそのまま、近くの病院へ運ばれ、私は仕事を初めて休んで付き添いました。
近くの病院では原因がわからず、ブドウ糖の点滴をされたまま、「暑いー」とだけ喋る母。原因がわからず、正午頃救急車で大学病院へ。その救急車の中で、母は息ができなくなり、ピーという音が鳴りました。
大学病院へ着くと大勢の医師がかけつけ、母はNICUに入っていきました。
その3時間後、「今夜が山です。心臓も機械がないと動きません。まもなく息を引き取ります。」と告げられました。母は、救急車で運ばれたその日の夕方、私と叔母(母の姉)が見守る中、息をひきとりました。