Stories of each family
~ 家族が語る 最期の物語り ~
待っててくれた祖父との最期の時間
待っててくれた祖父との最期の時間
Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
もんま
さん
(女性)
看取られた方
祖父
grandfather
享年
85歳
主な疾患
脳梗塞
闘病期間
2年
0ヶ月
最期を迎えた場所
自宅
どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか
祖父が亡くなった日、わたしは仕事でした。肺炎があり、在宅酸素を入れていましたがそれ以外は変わりなく、元気に過ごしていました。
亡くなる6日前に脳梗塞になり、目をあけることも、口を動かすことも、話すことも出来なくなりました。訪問診療を入れていたため、主治医からは、「いつどうなってもおかしくない」と言われていました。
その日、仕事を終え、母からの連絡が入っていました。「今晩かもしれない」との事でした。急いで帰り家に着くと、家族全員、祖父の枕元にいました。
わたしも祖父の傍に行き、「帰ってきたよ!」と声をかけました。 下顎呼吸になっていたため、素人ながらにもう少しなんだな、と思ったのを覚えています。
家族でたくさん声をかけました。それに反応したかのように、開けられずにいた目を開け、家族ひとりひとりの顔を見るかのように目を動かし、動かすことの出来なかった口を動かし、口癖だった「どうもね」と一言。
その後静かに息を引き取りました。