Stories of each family
~ 家族が語る 最期の物語り ~
寝たきりから4年半で癌を発症そして余命宣告
寝たきりから4年半で癌を発症そして余命宣告
Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
くろみつ
さん
(女性)
看取られた方
実父
own father
享年
75歳
主な疾患
脳梗塞
闘病期間
4年
6ヶ月
最期を迎えた場所
病院
どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか
私の父は40代の頃から糖尿病を患っていましたが、父本人が医師なので家族があれこれ口出しはせずに本人の食べたい物を食事していた記憶があります。
70代を迎えた頃から飲酒後に足のふらつきが見られ3回目に倒れた時に脳梗塞になり、とうとう寝たきりになってしまいました。
母も慣れない看病が何年も続いたせいか病院に向かう途中に2度程軽い追突事故を起こしていました。
一番看病で大変だった点は大腸がんの手術の前後でした。手術前の先生との打ち合わせ、そして手術当日。さらには、手術後は自宅には戻らない予定としてこちらの都合で決めていたので、その点が心残りと言えば心残りのような気がします。
ただ、寝たきり患者の場合、入浴、食事、おむつなどの介助全部を母が一人で自宅で看ることは無理な話だと思います。
「一人で看病」については、私は反対です。看病する方が倒れてしまうと思います。
父は亡くなる一か月くらい前から食欲があまりなく病院で寝ている事も多くなっていました。それまでは餃子や天津飯など、食べたいものを沢山リクエストをしていました。
余命一週間と宣告され、夜中に病院へ駆けつけ、遠方に住んでいる妹にテレビ電話で父の表情を見せたり出来たことは、振り返ってみても良かったです。
最期の時は深夜だったこともあり、実弟夫婦が病院から電話があって父の病室に立ち合いました。眠るような旅立ちだったそうです。
数年寝たきりだったので足がなかなか真っすぐにならず曲がったまま、出棺になったのが心残りです。
亡くなってしばらくして病室ががらんとした時は、本当に長い期間父が闘病していたのに、何事もなかったように普通の病室に戻っていたと聞かされた時は、思わず号泣してしまいました。