Stories of each family
~ 家族が語る 最期の物語り ~
強く、優しかった祖母が最期に残したもの
強く、優しかった祖母が最期に残したもの
Last Shirahama Trip and Sushi
看取った方
看取り体験者 (女性)
あや
さん
(女性)
看取られた方
祖母と孫
grandmother&grandchildren
享年
73歳
主な疾患
腎機能障害
闘病期間
2年
0ヶ月
最期を迎えた場所
病院
どんな看取りだったかお聞かせ頂けないでしょうか
祖母の最期は病院で、私以外の家族に看取られながら過ごしました。
私には祖母の危篤を知らされず、私がそれを知ったのは祖母が天国に旅立ってからです。というのも、祖母自身が「知らせるな」と家族に言っていたからでした。
タイミング悪く、ちょうど私の大学受験直前だったのです。そのため祖母は私が大学受験をきちんと終わらせられるよう、家族に固く口止めをしていました。
高校に登校できず中退し、高卒認定から独学で大学受験を志したという複雑な状況。将来に向かって頑張っている私を思うからこその、祖母らしい判断だったと思います。
祖母の死を知ったときはショックでしたし、死に目に立ち会えなかったことをとても後悔しました。
伝えてくれなかった家族、祖母をも恨む気持ちもありました。ただ、今ではそれでよかったのだと思っています。
祖母が私を思ってくれる気持ち、目標に向かって頑張れと励ましてくれているようで泣きました。
大学受験はもちろん、就職活動や仕事でつらかったときにもたびたび思い出し、ずっと人生の支えになっています。葬儀では大号泣しましたが、棺の中の祖母にたくさんの「ありがとう」を言えて見送ることができました。